エゾシカ革・角利用のエプロン

本州の鞣し屋さんで鞣されたエゾシカ革(1頭分)を買う機会がありました。

化学薬品を使わない鞣しが理想ですが、タンニン鞣しの他、スウェードという色付き(この「赤」は試しに近いのでこれっきりかもしれないよ、、、、、の声にそれも)にも手を出してしまいました。1年ほど前のことです。

色々作ってみましたが、今回はその中の、タンニン鞣しの革を肩紐に利用したエプロンをご紹介します。

写真

 

椿油、菜種油、蜜蝋の3種からだけで出来た革用のクリームを塗り、なかなかよい感じに仕上がりました。

エゾシカ革は、とても軽く柔らかいので、肩にへんな負担もなく、使い勝手もよいのです。

角と革部分は布部分から取り外し出来ますので、気兼ねなく洗濯可能。

「一生もののエプロンだね」

と制作を頼んでくれた知人もいました。有難いことです。

 

革をよくみると、いろんな痕がついていることがわかります。

ダニがついていた痕?傷の痕?剥いだ人がつけたナイフの痕??

ひとつの痕や革そのものから、このエゾシカが革になるまでの時間に想いをはせられる一品があることで、生活の中でのシカがより身近になった氣がします。

実用品になり、経年変化により愛着を持て、しかも長期にわたって利用できる革は魅力たっぷりです。

 

会員 きくお・ガイド

エゾシカまるわかり講座-出張編-

TWINが関わっているシカ角細工イベント。これまでは札幌の中学校で行っていましたが、今年から出張講座も始めました。

2月は札幌市の西岡公園、3月は釧路市立博物館で。シカのことを知ってもらうために、いつもの「シカトランク(に入りきらない)キット」も持っていきます。内容がどんどん充実してきて、頭蓋骨やら角やら毛皮やら、シカ以外のものも増えています。

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シカの頭蓋骨をヒグマやオオカミ(レプリカ)、ウサギやタヌキなどと比べながら、草食動物の特徴を勉強したり、シカの毛皮を触りながら、夏毛と冬毛の勉強をしたり。

いつもは動物の足跡の勉強も屋内でやるだけですが、西岡公園では、雪の中をみんなで歩いて動物の痕跡を探しました。さすがに“シカだ!”というのは見つかりませんでしたが、キツネの足跡を見たり、持参したシカの食痕を観察したりしました。

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もちろんシカ角細工もやります。工具の使い方や作業の進め方を一通り説明した後は、各自で好きなものをひたすら作る!最初は何を作るか悩んでいた方々も、時間がたつにつれどんどん無口になり、作業に没頭します。すでにベテラン、という方もいたりして、いろいろな作品が仕上がります。みなさん、発想がユニークです!

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初めての出張講座でしたが、いつもと違う環境で、いつもと違う取り組みが出来たりして、良い経験でした。ご協力いただきました方々、どうもありがとうございました!

 会長 ゆきこ・シカ研究者

カテゴリー: TWIN

エゾシカまでの距離0 cm!

仕事でエゾシカ対策にしばしば携わることがある私が、

プレゼンをする時の冒頭で「いかにこの地域にエゾシカが多いか」を

示すためのインパクトとして使用する写真があります。

それがこちらの写真です↓

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奈良公園…?

いえいえ、この写真が撮られたのは道東・厚岸です。

「野生としての何かを失ってない?」

と思わずシカに問いたくなります。

 

厚岸の町中では、夜のコンビニの駐車場で屯するのはヤンキーではなくシカです。

完全に人慣れしてしまっているため、写真のように触れ合えてしまいます。

このように本来の生息適地でない住宅地を徘徊するシカ=“アーバンディア”が

厚岸のいたるところで見られます。

 

そして最近気づいたのは、

この町にいるシカは町の中で繁殖を繰り返している…!?ということです。

人を気に留めることなく、のんびり呑気に反芻している姿をみると、

「このシカは一番安全な場所が住宅地ということを学習してしまったのか!」

とシカの賢さに改めて驚かされます。

 

町の有害駆除や一般狩猟に加え、様々なエゾシカ対策がなされていますが、

上写真のシカのように、住宅地を一番の安全地帯と学習し、

住宅地で繁殖するシカが増え続ける可能性を考えると、

これまで以上に交通事故や人身事故も多くなる危険性を回避するためにも

エゾシカ対策は喫緊の課題としてまだまだ取り組んでいかなければと思います。

 

 

最後にもう一枚。

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シカとカラスは共生関係…??

冬毛から夏毛に生え換わる時期とカラスの巣づくり時期が被っているのか、

カラスが遠慮なくシカの毛をむしっています(笑)

このカラスの巣はさぞあったかくて寝心地が良いんだろうなぁ…(´∀`*)

 

会員 えぞりす 公務員

(2015年8月執筆)

結婚式と新婚旅行

昨年6月28日に入籍をしました。
結婚式は身内だけの少人数で行い、かなりアットホームな式と食事会となりました。
もちろん食事はエゾシカ肉の料理をオーダー。東京から来た義母より「おいしい!」と嬉しい一言。
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そして、次の日に新婚旅行へ。
行き先は京都と奈良にしました。なぜなら奈良のシカを見るためです。父には「シカは北海道にもいる」
と呆れられましたが。

まずは、京都の宇治で鵜飼を船に乗って見学。まるで、古の宇治の街ににタイムスリップしたようでした。
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続いて、奈良では楽しみにしていた春日大社へ。鳥居をくぐり奥へ進むと獣臭がしてきました。
いました!たくさんのシカが。武甕槌命が鹿島神社から乗ってきた白鹿の子孫といわれているからか、
とても上品で優美な印象を受けました。
春日大社の中には、鹿苑があり、ちょうどシカの赤ちゃんを公開していて、親子にエサをあげることができました。
エサを購入してシカへ向かってポーンと投げるため、釧路動物園のサル山を連想してしまいました。

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その他、これでもかというくらい神社、お寺を巡って帰って来ました。
お陰様で心がきれいになったような気がしています。

最後は、最近旦那さんが作ってくれたシカカツです。
おいしかったです。
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今回の旅行で、つくづくと私はシカが好きなんだと再確認しました。

会員あやこ 栄養士

(注:2015年8月4日執筆)

柴犬とのシカ猟(後篇)

そうして、獲物を仕留めたときの、この笑顔です。
どうですか、良いでしょ~?

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どうしてか、柴犬と行く猟は人間だけで行く猟よりもずっと楽しいですね。
日本人と柴犬は、こうやって太古の昔からいっしょに野山を歩いて来たのだから、お互いDNAの記憶が呼びさ
まされるのでしょうか。

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柴犬は、村内の駆除でも活躍しています。
特に暖かい時期のシカは、弾が心臓に当たってもかなりの距離を走って笹薮に飛び込むことが多いので、そうした場合、半矢や死体の捜索には犬の嗅覚が不可欠です。

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事後の疲れ方を見ていると、この小さい体を猟に駆除にと酷使するのは可愛そうな気もするし、もっと大きな犬
や気性の荒い犬ならば、クマ猟やイノシシ猟に使役されてきた北海道犬、甲斐犬などもいるのです。

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けれども柴犬の魅力は、優秀な猟犬であると同時に、優秀な家庭犬でもあり得ることだと思います。
女性でも取り扱いやすいサイズ、家族や同居する他の動物たちへの優しさ。

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畑仕事にも同行し、ボール投げが大好きで、花を愛で、どこへでも一緒に旅することができます。

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徹底的な訓練と調教に基づく洋犬(ポインターやセッターなど)の猟と違って、柴犬との猟は、日常の暮らしを
共にする中から生まれる信頼関係とか愛情?友情?のようなもの、いつでも一緒にいたいし働きたいという気持
ちの延長線上にあるように思いますが、そのノウハウはほとんど確立されていないと言って良いでしょう。
機会があれば、猟用柴犬の繁殖と育成に真剣に取り組んでみたいと願う今日この頃です。

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柴犬・玄&KY記

(注:2015年6月2日執筆)