「正直、苦手なんだよね。」

スネザンギ(すね肉)、酢豚ならぬ酢鹿(肩肉)、しゃぶしゃぶ(もも肉)、串カツ(ヒレ肉、もも肉)、青椒肉絲(肩肉、もも肉)、肉じゃが(もも肉)。
私が最近食べたエゾシカ料理です。食べた場所は、いずれも講演会場。

シカ肉利活用の啓発や普及を目的とした事業に、スピーカーとしてお招きいただくことがあります。
主催者さんのご意向に沿いながら、エゾシカ肉の食品学的特性、日本人が健康を保持増進するのに必要な栄養素とその量、飲食店や給食への導入事例の数々をご紹介するなどし、「シカ肉食べたくなるでしょう?」とお話します。

試食会が同時開催される事業も多くあります。
主催者さんから事前に「どんなメニューがいいでしょう?」と尋ねられたら、前述したように、使用部位の指定までしつつ自分の好物をお伝えします。

そして当日。
「じつは初めてなんだよね」、「正直、苦手なんだよね」と、恐る恐る試食する参加者さんの「やわっ」、「うまっ」などというコメントに耳をそばだてては、ひそかにニヤリとします。

しばしば聞くのが「シカって言われないとシカってわからないね」という言葉。
ああ、あなたは数年前の私のよう。シカ肉は不味、かたいと思い込んでいるから、そのセリフが出る。でも今こうしてシカ肉のうまさを知ってしまったあなたは、リピーターになるに違いない。今の私のように。
さぁ、どんどんおかわりしてください。そして明日からは、「シカどこで食べられるの?」、「シカどこで売ってるの?」と周囲に漏らしてください。
この声こそが、シカ問題解決の最大の原動力になると思うんですよね。狩猟、衛生、流通、ぜんぶの。

                                                 

                                                副会長moka

広告