初めての狩り

たぶん、初めは本物の鉄砲を見るだけでドキドキしてたから、恐る恐る触れて、持ち上げたような記憶がある。

動物を殺せちゃうその武器は、ずっしりと重くて、なんかヤバい感じがした。

初めて鹿を撃ったとき、すっごく興奮した。

アドレナリンとか色々変なことになって、自分にもこんな部分があるんだなってビックリしたことを覚えてる。

そして、

死んでいく鹿の瞳の色が、最後にとても綺麗なエメラルドグリーンになって、命の灯が消えていくのを眺めてた。

自分が、この命を奪ったんだって思ったら、なんか胸がズーンと重くなった。

命の灯が消えても、身体はまだ温かくて。

その身体にナイフを入れるのも、本当は怖かった。

毛皮の触った感じは、ペットの犬とかと同じだったし。

 

けれど、皮を開いたら、肉だった。

普段から見慣れてる、肉。

自分らが食べてる肉って、生き物の死体なんだなって、そのとき理解した。

 

会員H

広告