スウェーデンでは、ハンターがロードキル個体の処理をしてます。

皆さんは運転中にシカなどの動物とぶつかった経験がありますか?今日はスウェーデンでのロードキル事情をお伝えしたいと思います。

スウェーデンでは、ムースなどの大型有蹄類との衝突事故が深刻な問題となっています。ノロジカで35,000件、ヘラジカで5,000件以上の事故が昨年1年間に報告されています。

日本では、動物を轢いてもそのままにされる場合が多いですが、スウェーデンでは、ヘラジカなどの野生動物とぶつかった場合、警察への通報が義務化されています。ドライバーは警察への通報と合わせて、事故現場を示す目印(オレンジ色の紙帯)を木の枝などにくくりつけ、現場を後にします(自走可能な場合は)。

写真1

ドライバーからの通報で、警察官ではなく、契約したハンターが現場に向かいます。事故の処理を担当するハンターが相棒の猟犬とともに現場に出動し、負傷個体等の速やかな捕殺や死体の処理をしています。

昨年9月にスウェーデンで開催されたIENE国際会議の中で、ハンターと猟犬が実際に参加し、現場での状況をリアルに説明してくれました。現場に到着後、血の匂い等を頼りに猟犬が負傷個体を探索します。ハンターは犬の行動をGPSで捉えており、探索行動からGPSが動かなくなることで、犬が獲物の位置を特定したことを確認し、犬の居る付近まで移動します。そして、犬笛を用いて獲物を誘い出し、安全な場所で的確に射殺するといった現場の流れを、リアルに表現してくれました。

???????????????????????????????

???????????????????????????????

写真4

スウェーデンには、こうした登録ハンターが5000人以上いるそうです。日本ではまったくといっていいほど関係のない道路と狩猟という点も、国が変われば重要な役割があるのですね。

会員 のろじか、シカ研究者

広告