今年も幸せな謝肉祭でした。

ここ数年「この日だけは!」と早めにスケジュールを押さえているイベントがあります。

東京都(当時)から3年連続3回目の参加。それが3月に開催されたTWINの「謝肉祭兼鎮魂祭」です。

会員の皆さんが届けてくれるお肉を釧路の素敵なフランス料理店でいただきます。

旅の連れは都内在住OLでハンターの友人。

以前の謝肉祭では、彼女の取材を通じて知り合った狩猟と狩猟肉に興味のある女友達数名連れだって参加したこともあったっけ(おかげで釧路が大好きな都民が増えました)。

さて、釧路観光も楽しみつつ「フランス料理 ガストーラ」へ。

毎年会場となるこのお店ですが、今回は移転された新しい店舗での開催です。

以前の温かみのある明るい雰囲気はそのままに、店内が広くなりました。

シェフがテーマとするバスク地方へは行ったことがないけれど、きっと家の中はこんな感じなのかも?

貸し切りの店内では今年もTWINメンバーお手製の三角帽が配られます。

日頃の肩書きなど関係ありません。

参加者は皆この帽子を喜んでかぶり、肉にもかぶりつくのです。

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食材はTWINの肉番長にお願いされたメンバーがおいしく仕留めたエゾシカ肉。

それをシェフがこだわりのコース料理に仕上げます。

シャンパンで乾杯したら宴のスタートです。

 

お待ちかねのひと品目はコンソメロワイヤル。

毎年この一杯の至福を楽しみにやって来る方も多いでしょう。

コンソメの食材はもちろんエゾシカ。

月光ゆりねが使われた洋風茶碗蒸しの上に余計な味付けのないコンソメスープ。

肉と骨から出た旨みが上品です。

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続いて、エゾシカのハツ(心臓)を使ったカリフローレとの炒め物です。

シカのハツが好きでして。程よい弾力が歯触り良し。

草食動物の走りっぷりに心臓の筋肉も鍛えられるのだろう…と「孤独のグルメ」のようなナレーションが浮かんできます。

モグモグと。

クミンとカルダモンでしょうか、スパイスが効いています。

カリフローレは初めての味。カリフラワーより枝が伸びていて繊細な感じ?良き脇役です。

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次のお皿ではスネの煮込みやローストが登場。

チコリとブルーチーズが添えられています(ガストーラはチーズのセレクトも魅力)。

これを混ぜていただくのね。

赤身の旨み、チコリの苦み、チーズの香り…いちいち文字で書くのがバカらしいほど絶妙のバランスです。

これは家庭では出せないおいしさだなぁ。

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お肉はまだまだ続きます。なんとも香ばしい香りが。

炒めたカシューナッツの下に隠れているのはシカ肉とクランベリーの蒸し焼きです。

ベリーとシカ肉ってなんて好相性。カシューナッツがクセになります。

ここまで肉続きでも次々食べられてしまうのは調理の技はもちろん、シカ肉の持つ長所でもあるでしょう。

高タンパクで低脂質だから…なんてことはここにいる皆さんならご存じのこと。

東京からの連れ友人はハンターになり、シカ肉生活になってから中性脂肪が激減したんだとか。

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いよいよコースのフィナーレです。デザート?炭水化物?いえいえ、会員からの要望もあり、最後を飾るのは会長自ら持ち込んだお肉のローストです(いつもなら狩猟を学ぶ学生に処理を任せるところ、このお肉だけは触れさせなかったとか?気合いが違います)。

ソースはフキノトウ。ノビルも添えられ、猟期の終わりと春の訪れにふさわしい一品でした。

しっとり柔らか。お肉のコクがソースとよく合う期待を越えてくる味(数ヶ月たった今でも写真を見ながら反すうしてしまうおいしさ…)。ここにきてワインが進んでしまいます。

シェフを前に皆さん大満足の拍手喝采でした。

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狩猟者でも料理する側でもありませんが、シカ肉を食べること、そして皆さんの狩猟と料理とその周辺のお話が何より楽しくて参加させてもらっている「謝肉祭兼鎮魂祭」。

今年もエゾシカたちと彼らを育てた北海道に感謝を込めていただきました。

シェフ、TWINの皆さん、素敵な宴をありがとうございました。

ごちそうさま。また来年!

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執筆者 会員 カオリ・イラストレーター

(事務局追記:謝肉祭当時ゲストだったカオリさんはその後TWINに入会されました)

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