サバンナのTWIN会員

みなさんこんにちは、会員のもじゃです。
大学で狩猟と出会い3年ほどシカ猟を中心にしていましたが、今は少しお休みし、なんやかんやでケニアのド田舎にあるMeru国立公園の中に住んでいます。
Meru国立公園は首都のナイロビから北東約400kmにある国立公園です。
公園の周りには2つの国立保護区と1つの国立公園が隣接しており、Big5と言われるサバンナを代表する動物5種(ライオン、ヒョウ、サイ、アフリカゾウ、バッファロー)全てが生息している他、チーターや希少なグレービーゼブラ、シマハイエナも生息し、ハダカデバネズミの分布の最南端でもある自然豊かな場所です。
図1

【首都から遠く、道も悪いため観光客が少ないことも課題のMeru国立公園】

     【木陰で休むライオン】    【きもかわ生物のハダカデバネズミ】

【シマシマなハイエナ、シマハイエナ】【シマシマ3割増しのグレービーゼブラ】

停電・断水は日常茶飯事、携帯の電波も激弱ですが、公園外の一般的な家には水道が通っていないのが一般的なのを考えると私の家は公園の中の職員住宅なだけあり電気も水道も通っていて、それなりに暮らしています。ただ家の中は圏外のため電波を探して外に出る度、常に元気すぎる子供たちにつかまり暗くなるまで遊びに付き合う羽目になったり、仕事終わりにゾウの鳴き声を聞きながら同僚とバレーボールを楽しんだり、自宅にはコウモリとネズミが住み着き、ある時はバブーン(ヒヒ)が侵入し食べ物をすべて取られたり、夜はハイエナやライオンの声を聴きながら寝たり…日々、日本では経験できないことを経験しています。
あ、ちなみに、ケニア人がみんなこんな環境で育っているわけではありませんよ!北海道出身だからってみんながヒグマを見たことがあるわけではないようにケニア人もライオンを見たことがないのが一般的だと思います。

【3人の子供をおんぶに抱っこ…笑】【裸足でプレーするとトゲトゲの種が刺さる】

まだまだ1年弱しか住んでいないのですべてを知っているわけではないですが、少しケニアの狩猟についてご紹介します。
アフリカの狩猟と言ったら原住民族のものやトロフィーハンティング、象牙やサイの角の密猟まで色々な狩猟が思い浮かぶと思いますが、実はケニアでは70年代より全ての狩猟が禁止されています。家畜以外の動物を殺したらもうそれは密猟になってしますのです。
密猟は目的により2種類に分けられており、対象となる種も異なります。

Commercial poaching…商業目的の密猟
対象:アフリカゾウ(牙)、シロサイ・クロサイ(角)、ヒョウ、チーター、ライオン(毛皮、爪、犬歯)など

Subsistence poaching…自家消費目的の密猟 いわゆるブッシュミート
対象:キリン、シマウマ、ホロホロチョウ、アンテロープ類(ディクディクなど小型の物からリードバックなどの中型の物まで様々)など

【羽の模様がきれいなホロホロチョウ】【とっても小さなディクディク】

このような密猟を取り締まる同僚もいる中、私は教育部門に所属しており、“密猟したらいけないよ!”と公園に来る学生や学校やマーケットを回り呼びかけています。

【ソマリア語であいさつしたら大ウケでした。ケニアには40を超える部族が暮らし、部族ごとにしゃべる言葉も違います。職場も様々な部族の人がおり、頼んでもないのに教えてくれるので挨拶だけなら10部族語ぐらいは知っている状態になってます 笑】

この日はソマリ族の村に行きアウトリーチ
しかし、野生動物を獲ることが違法だと知らないケニア人も…
伝統文化における狩猟については保護していくべきではないかと私は思うのですが、警察もろくに機能していないこの国で例外を作ってしまうと収拾がつかないからだろうという人も…。
まぁその通りかもしれません。

課題はたくさんありますが、日本の考え方を押し付けてもうまくいかないので、ケニア人になりきりPole pole(ゆっくりゆっくり)、Haraka haraka hainabaraka(直訳:急ぐ中には祝福はない…急がば回れ)精神でこの地域ににあった最善を見つけていきたいと思います!

執筆者 会員、もじゃ

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