手ごたえ

本日10月24日は、第4(火)につき、全道的に「エゾシカの日」でした。
私が営む食堂、健康キッチン・ループは、エゾシカ肉とホウレン草のポパイカレーが定番メニューです。

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▲定番メニュー、エゾシカ肉とホウレン草のポパイカレーセット

 

加えて、第4(火)は、エゾシカ肉を使った家庭料理を月替わりでお出ししています。
今年は、南蛮ダレざんぎ、青椒肉絲、中華あんかけつくね、山椒角煮、酢シカ、トマト麻婆豆腐ときて、今回はLoopボルシチ。
初雪が噂にのぼる頃、食べたくなるメニューのひとつです。

ロシア語でボルはビーツ、シチはキャベツ入りスープですが、当店のそれは、ビーツの代わりに乱切りゴボウ、キャベツは副菜へ。トッピングに素揚げカボチャという自己流です。
レシピのお手本は、スープストックトーキョーの東京ボルシチ。ソテーオニオンの自然な甘味と醤油が味付けの核です。

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▲Loopボルシチ&3分つき玄米ご飯、キャベツのブレゼー、いちじくヨーグルトムースのランチセット

 

仕込んだ昨日は、台風上陸の暴風雨。トタンを叩くドラム音をBGMに、クツクツ・コトコト煮込みました。
一夜明けて、本日火曜は青一色の空、鹿晴れ!

エゾシカ肉を料理するときは、地物野菜や茸、山菜を意識します。彼らが生きる森で育つもの、地続きの畑で同じ風に吹かれて伸びるものが合うんじゃないかと。これは、牛、豚、鶏とは異なる感覚。まだまだ未熟で試行錯誤の連続ですが。

開店して5年半。初めは、「鹿肉はちょっと‥」と、席を立たれるお客様もありましたが、近頃では「エゾシカ料理なので来ました」という声も聞かれます。
今日は、「水曜に予約したけど、エゾシカボルシチが気になって今日も来ちゃった」と、ご常連女性が90歳のお父さんの分も二人前をテイクアウトされました。

道東に暮らす醍醐味のひとつ、エゾシカ肉。その価値を、美味しさはもとより、環境、健康、美容など多角的に紹介していけるよう、今後も工夫していきたいと思います。

執筆者 会員 あゆみ・栄養士/調理師

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あれから四年

TWINの皆様こんにちは。二回目の投稿になりますが、なかなかTWINの活動に参加できていない栄養士の米井です。前回のブログは、初めてのシカ事故について投稿させていただきましたが、後日車両保険を使い全損事故扱いで車を修理したところ、その後は車保険料がどーんと高くなり(年払いの保険料がおよそ倍に)。

あれから四年経ち、ようやく以前の保険料に戻るなぁと思った矢先。
自宅まで数キロの国道で、またまたフルの急ブレーキを踏むことになり・・・
私はこのブログを書くタイミングで事故を起こすのかしらと、わずかな時間で思いながらも、渾身の力で今回は寸前で止まることができ一安心(けれど、今回もメスシカちゃんとばっちり目が合う)。
走行距離が26万キロを超えた軽四の愛車、まだまだ大事に乗らなくてはと思う今日この頃です。

さて、今年も道東の海の幸は不漁が続いており、栄養士としても主婦としても頭の痛い家計状態です。イカも秋刀魚も秋鮭も・・・大好きないくらが恐ろしい値段に・・・
ここ数年で、給食に使える食材がガラッと変わってしまったなぁと感じています。生のするめいかを使用したいか飯やいか焼き、旬の秋刀魚の塩焼きや手作りのいくら丼。給食ではもう提供することができなくなるのかもしれません。
そして、物価高騰のあおりを受け、シカ肉も給食に出せない日々が続いていると、今まで当たり前にあると思っていたものが食べられなくなるのかもしれないと思ってしまいます。今ある命を、美味しくいただけることに感謝を覚えずにはいられません。
来年は新鮮なイカと秋刀魚の刺身と、どんぶり一杯のいくらのしょうゆ漬を食べられますように・・・(私の中で禁断のメニュー「シカユッケ」も食べたいですが)

執筆者 会員 米井・栄養士

 

ランチにエゾシカ

日々の仕事の合間のささやかな楽しみといえばランチ。今やっている仕事が終わったら、お昼ご飯はあれを食べよう…と考えるだけで、大変な仕事も乗り越えられたりしますよね。

ラーメンにするか、定食にするか、パスタにするか…。いろいろな選択肢が過ぎりますが、私の場合、そこに加えて「お昼はエゾシカにしよう」という選択肢が定番になっています。

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私の住む釧路市は、幸いなことに、お昼ご飯として常時エゾシカ肉を食べられる環境が比較的整っているのではないかと思います。

駅構内のおにぎり屋さんでは、甘辛く炊いたエゾシカ肉が入ったおにぎりが買えますし、駅の近くのおそば屋さんでは、鶏や鴨の代わりにエゾシカ肉を使ったせいろそばが味わえます。

このほかにも、ラーメン店ではエゾシカの粗挽きひき肉が入った担々麺が食べられたり、TWINメンバーの栄養士さんが営む飲食店ではエゾシカ肉とほうれん草をたっぷり使ったカレーライスを頂けます。(興味のある方はぜひ「釧路 エゾシカ ラーメン」などのキーワードで検索してみてください)

エゾシカ肉は鉄分が多いからなのか、食べると不思議とパワーが沸いてきます。二日酔いの日にも効果覿面(?)な気がしています。

夜、居酒屋でお酒と一緒にいただくのも幸せなひとときですが、午後から一踏ん張りしたい!という時にエゾシカを食べるという選択肢が、もっともっと広がればいいと思うこの頃です。

なお、これは単なる妄想ではありますが、釧路名物の「スパカツ」(※熱々の鉄板に載ったミートスパゲティに、さらに熱々の豚カツが載っているガッツリ系料理)のエゾシカ版が出たらいいのに…と常々思っています。どこかで、定番メニュー化されないでしょうか。

執筆者 会員 N

 

カテゴリー: eat

喰って喰われて・・・

仕事で海外に出かけることも多いのですが、久しぶりに完全プライベート&バカンスでマレーシアに行ってきました。会長も共に。

北海道はまだまだ雪の残る3月ですが、そこは南国。夏を満喫です。

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TWIN会員たるもの、もちろん旅のメインは“食”。
カレーに始まり、

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シーフード、

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ラクサ(東南アジアのスパイシー麺)、

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フルーツの王様「ドリアン」、

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露店のイノシシ

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と、マレーシアの食を堪能しました。このイノシシ、田舎に向かう道路脇で売られているのですが、薪火であぶる本格派、塊を指定して仕上げてもらい、店の裏でビールと共にいただけます。また持ち帰って友人宅で柚子胡椒とも合わせましたが、相性抜群。堪らない味です。

食べてばかりではなんなので、向かったアクティビティはその名も“フィッシュマッサージ”。水槽に入れた手や足の角質を優しくついばんでくれるドクターフィッシュを想像していましたが、そこはマレーシア。豪快に川に歩を進めると、大型の川魚に囲まれて・・・。

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これがくすぐったいを通り越して、痛い!その結果がこれです。

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マッサージというより喰われたような・・・。
でも楽しい旅の思い出です。

執筆者 会員 KH@釧路

 

ヘタレハンター

いのちっていうのは、本当に重くて、鹿でも鳥でも、仕留めるとアドレナリン出て高揚はするけれども、「ああ、私は今、生き物を殺したな」って思うと胸にずーんと来る。

一緒に狩りに行く人に言うと、あんた何言ってんの?と非難されるので、バレないように高揚しながらこっそり落ち込んでいる。

 

さらに去年、飼い猫が死んでからは、ヘタレ度合いがアップした。止め差しが出来なくなったのだ。

もがき苦しんでいる鹿をそのいのちの火が消えるまで眺めている方が、絶対に辛いって頭では理解しているのに撃てないのだ。

 

前シーズンの猟で、親から離れたばかりくらいの子鹿を撃ったとき、後ろ足があらぬ方向に曲がって、内蔵もはみでてて、それでも逃げようともがいている様子を少し涙ぐみながら眺めた。

「だって死ぬなんて思ってなかったんだもの」などという初犯の殺人者の言い訳のような台詞を思い浮かべながら。

 

仕留めて数分後には、どこからともなくカラスや猛禽が頭上をぐるぐるし始める。

するとその子鹿は、頭上の猛禽のぐるぐるしている様子を目で追いはじめたのだ。

 

山の中の、真っ白な雪の中の、私が撃った瀕死の子鹿と、頭上を跳ぶ猛禽。

雪がすべての音を吸収して、何も聴こえなかったはずなのに、とてもざわざわしている感じがした。

 

きっとこのシーンは、ずっと忘れることは出来ないだろうなって思った。

 

子鹿はとても美味しかったけれども、改めて、食べることってこういうことだよなって思った。

生き物を食べるということは、それを殺した瞬間から先の未来の時間ぜんぶ食べるってこと。私は、死の直前に、頭上の猛禽を眺めていた子鹿を食べたのだ。

だから、キミのあるはずだったこの先の時間は、私が代わりに生きるぜってことなのだ。

執筆者 会員 ヘタレハンターS